若獅子会プロデュース公演 おおさかバージョン

若獅子会プロデュース公演 おおさかバージョン

笠原 章/作・演出「歌麿―深川の雪―」 

構成・振付/山村佐智子「歌麿屏風 歌舞―品川の月 吉原の花―」

国立文楽劇場小ホール
2020年3月4日(水)~3月8日(日)

寛政五年、夏の宵。吉原大文字屋の遊女・多賀袖は、花魁には御法度の刺青
を彫ろうとしていた。浅草仲之町の引手茶屋で、その趣向を偶々知ったのは、
今売れに売れている浮世絵師・喜多川歌麿。多賀袖の魔性の肌に魅せられた
歌麿は、江戸随一の彫り物師・唐草の権次になり代わり、その美しい背中に
妖艶な刺青の下絵を書くことに……。
その頃、日本橋通油町の耕書堂主人・蔦屋重三郎は、松平定信による奢侈禁
止令で幕府に睨まれ身代半減となっていたが、歌麿の絵になりたいと夢見る
愛娘・お千代の健気さに支えられ、起死回生を図っていた。そこへ、阿波徳
島藩藍染御用達鳴門屋の女将・おれんが、東洲斎写楽の役者絵を世に出して
欲しいと頼みに来た。写楽と名乗る能役者・斉藤十郎兵衛の描いた奇妙な浮
世絵を見た蔦屋は、その才能に驚異を感じ、一か八かの賭けに……。
数日後、「中村屋の芸者豊雛」「難波屋おきた」「高島屋お久」の当時三美人の
絵をようやく仕上げた歌麿は、女弟子・織江に縁談話がある事を知る。嫁に
行くなの一言が言えない歌麿――。一生側に置いて欲しいの一言が言えない
織江――。人は出逢い、そして別れ往く……。

美人画絵師・喜多川歌麿晩年の大屏風絵三部作より『深川の雪』を劇化。そして『品川の月』『吉原の花』を、創作歌舞〈歌麿屏風〉としてご覧きます。名画『雪月花屏風三部作』に秘められた、物悲しくも艶っぽい歌麿の涙をご堪能くださいませ。

若獅子会主宰 笠原章

<出演>笠原章/旭堂南陵・桜花昇ぼる/南條瑞江・時代吉二郎/鳩笛真希・浦川ともみ・松井悠・有希晃・山内萌子・宮俊一・高丸えみり
(順不同)

【ご観劇料】
全席指定 4,500円

3月4日(水)18時、
3月5日(木)12時/16時、
3月6日(金)12時/16時、
3月7日(土)12時/16時、
3月8日(日)14時

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